なんとかしようよ!東村山

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<<   作成日時 : 2007/06/24 23:48   >>

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聞きなれない言葉かもしれません。ごみ・ゼロを意味します。
日本国内では徳島県上勝町の取り組みが有名ですが、まだまだ「人口2,000人ほどの地方都市だからできるのであって、都市近郊などでは夢のまた夢」という考え方が多く、東村山でも同様の見解を示しています。確かに当市でも人口は14万7千。移動人口も多く、ゴミの出し方ルールを全市民に徹底することは今でも大変難しいものがあります。特に生ごみの100%堆肥化の実現は、その前処理や堆肥化の工程、堆肥化したものの活用方法等、難しいテーマだな…と思っていたところでした。
そんな中、昨日の午後、カナダ・ノヴァスコシア州の取り組みに学ぶ会が開かれると聞いて、出かけてきました。
主催はNPO法人ごみ五市連絡会。施設老朽化で焼却炉を停止した小金井市のゴミが東村山を含む近隣各市へ持ち込まれている事態を受けて、「ゴミを燃すこと自体を見直す機会とすべきではないか」という視点からの学習会でした。
お話は、株式会社環境総合研究所副所長の池田こみちさん。
「ゼロ・ウェイスト社会の実現に向けて カナダ・ノヴァスコシア州における廃棄物処理の新たな取り組み〜脱焼却・脱埋立の先進事例として〜」と題した講演は2時間近くに及びました。すべてを書き記すことはできませんが、人口35万人の都市で実際に行われてきた話だけに、説得力のある中味でした。印象に残った一部を記します。
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今から15年ほど前は、野焼きと埋め立て(100か所)ばかりが行われていたが、焼却をやめようという明確な方針に基づいて取り組みが進められた結果、現在、焼却炉はゼロ。埋め立て場も激減している。
脱焼却を決意した明確な理由とは
@焼却炉には膨大な費用がかかるが、日本と違って連邦政府や州政府からの補助が殆どない。
A焼却そのものによる環境リスク・健康リスクが増大する。
B焼却炉を導入しても雇用創出には結びつかない。
Cいったん大型炉を稼動させてしまえば、焼却する新たな廃棄物が必要になる。
D耐用年数が過ぎればまた新炉が必要となる。
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ノヴァスコシア方式では、日本のように「燃えるごみ」と「燃えないごみ」に区別するのではなく、「資源化できるもの」と「資源化できないもの」に分ける。
資源化できるものは@有機性廃棄物(生ごみ、有機汚泥等)A紙、段ボール等のほか、資源化が可能なものはすべて資源化。各種容器やタイヤはデポジット制度を徹底している。
資源化できないものは最終処分場に仮置きされるが、処分前には分別や安定化のための処理が行われる。
そして生ごみや下水汚泥は、すべて「堆肥化」される。

堆肥化にあたっては、容量240Lの「グリーンカート」というプラ製容器にためられた各家庭からの生ごみを、1〜2週間に一度、自治体が住宅前の路端から回収。工場で堆肥化されたものは、土として工事や道路の埋め戻し等に使わることが多い。

ノヴァスコシアでは5年間でごみを半減させることに成功。焼却炉は2005年に最後の炉を停止。100か所以上あった最終処分場は1/5に激減。
成果として
@今までの廃棄物を資源として有効再利用する意識が高まった。
Aスチュワードシップ(責任ある関与)の徹底で、企業・市民の自己責任、費用負担意識が大きく向上した。
Bダイオキシン、重金属や有害化学物質の発生、環境中への排出がなくなり、環境・健康リスクが大幅に低減した。
Cごみとして廃棄するより資源化するほうが10倍近い雇用を創出することが実証された。
D地域の実情に合わせて、基礎自治体の創意工夫を生かした廃棄物資源化政策が行えるようになった。
Eデポジット制により、廃棄物資源化事業費の多くを得ている。
F日本では国民一人あたり2〜3万円の税金をごみ処理費として負担しているが、ノヴァスコシアではNPOの活用やデポジット方式により5,000円程度の税負担ですんでいる。


日本とカナダでは国としての政策の違いがあまりにも大きく、大型焼却炉を導入すると国から巨額の補助が出る仕組みになっていることや、欧米ではとっくに規制対象となっている重金属や化学物質が野放しであることなどから、日本では焼却炉依存の政策が変わる気配はありません。
池田さんは以下の点を日本のごみ行政の決定的な問題点として挙げておられました。
・戦略性のある政策がない。あるのは処理技術・方策だけ。
・ごみは「出るもの」「処理するもの」としか考えていない。
・出口対策偏重。過度の技術依存。
・国庫補助、交付金への過度の依存。自治体としての思考停止。
・コスト意識の低下。費用負担の不公正。
・無責任体質の蔓延。希薄な製造者責任、排出者責任、汚染者責任、使用者責任。
・環境配慮意識の低さ。次世代・地球環境・長期的な環境影響への配慮不足。
・市民不在:意思決定手続きの非民主性。閉鎖性、不当性。
・未成熟な民主主義(人任せ・お上意識)

「ごみの問題を住民の熱意だけに任せておくのはおかしい。自治体と住民が下流で対立している今の状況も間違っている。制度としてしっかり作り上げていくことが大事。」という池田さんの言葉が深く残りました。

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