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zoom RSS 幻の子ども像

<<   作成日時 : 2006/06/28 15:42   >>

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教育ジャーナリスト・青木悦さんの講演会「子どものためにと言う前に」に参加してきました。
「紙を二つ折りにして、左側半分に、朝起きてから夜寝るまで、わが子の行動でいらつくことを克明に書き出してみてください。起こされなければ起きてこない、朝から不機嫌…、生野菜は食べない…、といった具合に。」
「そして次に、紙の右側には、それと正反対の姿を書き出してみてほしいのです。
朝は誰にも起こされずにさわやかに飛び起きて、前の晩に自ら用意した清潔な衣服を、すみやかに身につけて、好き嫌いしないで何でもモリモリ食べ、…元気に家を飛び出して、近所の人に会ったら向こうから挨拶される前にさわやかに挨拶し…」

会場がどっと笑いに包まれます。
「笑ってくださってほっとしました。最近、この話をしても一切笑いが起きない会もあるんです。学校の初任者研修会とかね…」
「すみやか、さわやかばかりになるでしょ。
なぜ私たちおとなは、こんな不可能な子ども像を作り上げているでしょうか…。」
「校庭の片隅の小さな花にも感動する、という子どもは、たいてい誰よりも早くきちっと並ぶことなどあんまり得意じゃないですよね。
でも、早く並ぶのが大の得意だという子は、花にはあんまり、だったりするでしょ。そういうものじゃないんでしょうか。」
「子どもたちは昔からいつも親想いなのに、親はちっとも子想いではないですよ。
子どもは、親の持っている「幻の子ども像」をいっしょうけんめい演じて、いい子であろうとがんばろうとしているんじゃないでしょうか…」

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気がつけば私も二人の娘に「ちゃんとしなさい」とずいぶん言い続けてきたように思います。
子どもたちと向き合う仕事を20年近く続けてきましたが、他人の子だと待てること、認めてやれることが、わが子になるとどうしてこんなに寛容でなくなるのだろう?と思うことが何度もありました。
うちの娘は、親に本音が言えているのかな?
気を遣ってくれているのは、娘のほうなんじゃないかな?
そんなことを考えながら青木悦さんのお話を聞いていました。

また、9年間に及んだ新潟の少女監禁事件、音羽の幼稚園女子殺害事件、大阪池田小殺傷事件、栃木で起きた子ども二人を生きたまま橋から投げ殺した事件、そして先日の川崎での小学生をマンション上層階から投げ落とした事件等々、この10年弱で起こった事件の加害者が、おしなべて1960年代前半から半ば生まれであるという事実。
これについては、私自身が1963年生まれで、事件のたびに「また同い歳だ…」と思っていましたので、ずっと気になっているポイントです。
もちろんこれだけが原因ではないのですが、と断りながら青木さんは、「1965年に、中央教育審議会が一つの答申を出しました。『期待される人間像』というもので、経済発展に役立つ人間を育てることが学校教育の目的である、と初めて打ち出されたのです」と。


ちょうど20年前、私は大学で教職課程をとり、最初に出会った授業が「道徳教育の研究」でした。そこで見たのが「羊たちの季節」という愛知県の極端な管理教育の実態をルポしたテレビ番組。日本テレビ系列の「ドキュメント85」だったと記憶しています。
中曽根内閣が設置した臨教審がスタートした直後で、いじめや校内暴力は、「家庭に子どもを育てる力がないからだ」とされ、学校でも管理教育が一気に進んだ時期です。
「この流れはまずい。」「本当の問題はそんなことじゃないはずだ…」
子どもたちをがんじがらめに管理する当時の実態を前に、酒を酌み交わしながら深夜まで大いに議論した仲間たちとは、今でも親交があります。
その多くは今、様々な教育現場で、教育の持つ本来の可能性を信じ、血の通った教育現場を守ろうとがんばっています。

話はさらにずれるようですが、「心の東京革命」と声高に進める石原知事による東京都教育行政が、このご時世、ずいぶん評価されているようです。
東村山市の青少年問題協議会でも、今年の行事には「心の東京革命」という冠をかぶせると聞きました。
けれども私は石原教育行政を「おかしい」と常々思っています。この話はまた書きたいと思います。

中曽根臨教審から23年。その間、教育基本法の改正を叫び続けてきた人たちにとっては、胸躍るときを迎えているのかもしれません。
子どもたちをめぐって心を痛める事件が続いていることが、「だから教育基本法を変えなければならない」という動きに結びつけられている現実。
しかし本当にそうなのでしょうか?


思わず長くなってしまいました…。
久々に自分自身の20年、いや43年でしょうか…振り返ることになった今日の講演会。
自分がこだわってきた問題を、今だからこそ改めて冷静に考えてみたいと思っています。

今日は、子育て中のお母さんを中心に70名近い方が熱心に耳を傾けておられました。講演の後の「唄」にも涙しながら…。
いつの時代も、わが子に向き合っているかあちゃんたちが、一番まともなのだと感じます。
ホントに素敵な、そして大切な講演会でした。
幻の子ども像―子育て「論」にまどわされないで!
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